ポルノ被害とは

参考:PAPS「ポルノ被害とは」

 

 わたしたちの日常には、「性」を商品として扱うモノがあふれかえっています。特に、女性は男性に比べ、そのように扱われがちです。 ここでは、ポルノを性表現一般のことではなく、「女性、子ども(時に男性)を見世物的に扱う、また虐待的に扱う性的描写物(実写およ非実写)」を指す言葉とし、その制作から始まって、流通、消費、社会的流布などを通じて発生している性被害を「ポルノ被害」と呼びます。
商業ポルノとして流通する性的描写物の中には、カップル間で撮られたものや、盗撮や強姦などの性被害で撮られるものも含まれています。

「ポルノ被害」の5つの被害

  • 制作被害
    商業ポルノの制作過程で、契約や同意に反する撮影を強要される。撮影時に暴力を受ける。 裸体や性行為の盗撮や、性暴力を受けその被害を撮影される など
  • 流通被害
    制作被害物のネットなどで流通される。カップル間で撮った性的画像を無断で流通される。 いやがらせや報復のために、性的な写真や合成写真を流通される など
  • 消費被害
    家庭や職場などで意に反して、ポルノを見せられたり、ポルノ的な行為を強要される。 そのポルノの影響を受けたものから、痴漢やレイプなどの性暴力を受ける など
  • 社会的被害
    公共の場で不意にポルノ的なもの目にし、苦痛を感じる。女性を性的消費物とする見方を一般化または環境化し、女性の尊厳を傷つけ、社会的地位を低下させる など
  • 存在被害
    ポルノが他人に所持され、使用され続ける。また、脅迫やいやがらせに使用される など

 まだまだ実態は明らかになっていませんが、最近では少しずつ被害の実態が報道されはじめ、裁判での判決につながったりと、ポルノ被害が人権侵害であるという認識が広がりつつあります。

 SEANポルノ被害相談では、主に若年層を対象に商業ポルノ制作被害の相談について支援を行っていきます。その他の相談についても、多機関との連携で対応できることもありますので、まずはご相談ください。

 

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